==========================  == テキスト処理キット:愛称:麦芽飴21 =====  == (制限酵素enzyme21 Ver1.023)   =====  ==========================  はじめに  このプログラムは結合命令であるcopyコマンドの逆概 念として作成された、「テキストファイル分解酵素」と しての機能セット集です。  入力されたキーワードの直前で,マザーファイルをつ ぎつぎに分解していきます。  改行により2行にまたがったキーワードも検知してフ ァイルを分解します。  愛称は,タカジアスターゼを砕いてお粥に混ぜ,でん ぷんを麦芽糖に変えた遊びを想い出して付けました。  オプションとして,単語置換機能も添付しました。  1)使用者の使用条件と移植  2)解凍方法と梱包ファイル明細  3)目的別使用方法(含むWIN95/NT)  4)個別機能説明  5)使用に当たっての注意  6)応用  7)免責ほか  8)参考文献  9)作者の連絡先  ========================  1)使用者の使用条件と移植  本プログラムは著作物です。  何人もこのプログラムを使用することによって得られ る利益に対して対価を支払わなければなりません。  対価の支払方法。  1ー1)学生および研究機関/学校(付属事務業務を 含む)、および反社会的でない非営利団体が此のツール を使用する場合は直接的には無償です。  ただし、著作権を放棄したわけではなく,広義の社会 資本(インフラ)整備にその利益を還元する精神に協賛 するという意味に過ぎません。  1ー2)いかなる営利目的でも,このツールの使用者 は現金を作者に納入しなければなりません。  長期的に使用するオペレータ1名につき,一口980 円です。  振込先:東京三菱銀行池袋東口支店  (普通) 0877927 君島 一基  このプログラムには性善説を建前とする故にプロテク トを設けてはおりません。以上の文言が順守されること を望みます。  ・移植:  原則的にこのソースコードの移植は認めておりません。  ただし、公開したコード中の,その一部の構造を参考 にして新規のプログラムを開発することは許可します。  その際,以下条件を尊守して下さい。  1ー3)非社会的な目的のために利用しないこと  1ー4)1件分(980円)の使用料を納入すること  1ー5)このツールキットからの移植であることを新 ツール/製品内のドキュメントに記載すること  1ー6)作者に作成/移植改良を連絡すること(事後 可)  ========================  2)解凍方法と梱包ファイル明細。  適当なフォルダを新規に作成してez1021.exeを解凍し て下さい。自己解凍型式のためダブルクリックで解凍し ます。  既存のフォルダ内やルートディレクトリ(例,C:¥) で絶対に解凍/動作させないで下さい。システムや既存 ファイルを破壊する恐れがあります。  readmeez.txt ドキュメント。このファイルです。  ez.exe テキストファイル消化機能  ref.exe 文末分割キーワード復元機能  tr.exe キーワード置換機能  cleanup.exe ez用出力ファイル清掃ユーティリティ  pdos.exe dos用処理手順呼び出しプロモーター  pwin.bat 95/NT用処理手順呼び出しプロモーター  pw31.bat Windows3.1用処理手順呼び出しプロモーター  mkodrfm.exe オーダーフォーム作成機能  exeodr.exe オーダーフォーム実行機能  *.c 各ソースファイル。  ========================  3)目的別使用方法  この機能セットは機能ごとにファイルが用意されてい ます。  基本的に使用者が個々のファイルを操作することは想 定していません。使用者はプロモータ・ファイル(pdos /win.exe)を介して操作します。  3ー1)キーワードによるファイル分割(95,NT 上)。  ファイルセットが収められているフォルダを開き,分 割したいテキストファイルをそこにコピーします。安全 のためかならずコピーした文書で作業して下さい。  フォルダ内部の”pwin”をダブルクリックすると、「 オーダーフォーム」がメモ帳上で開きます。必要事項( ファイル分割処理,処理したい文書名,目印となるキ ーワード1語)を記入して,メモ帳を「保存s」で閉じ, ツールバーの内部で待機状態になっているMSDOSプロンプ トをクリックして下さい。  処理は実行され,dos窓が閉じます。  メモ帳で編集した内容を「設定ファイル」と見なし, ”ex.exe”がdos上で処理を行います。  フォルダ内を点検すると,0.txtからn.txtまで複数の ファイルが作成されています。  n.txtは最大9999.txtまで作成できます。  注意,処理できるファイルは単純テキストファイルで す。  一太郎やワードのバイナリ文書はテキスト型式でセー ブしてから使用して下さい。  また,95/NTのロングファイルネームは使用でき ません。半角扱いで8文字(ピリオド)拡張子3文字の 旧型式で保存したファイルを使用して下さい。  例) houkoku5.txt 報告書5.txt  3ー2)キーワードを置換する機能(95,NT上)。  改行により2行にまたがったキーワードも置換します。  処理の手順は分割処理と同じです。  出力ファイルはoutput.txtです。     3ー3)DOSでの使用方法。  処理キーワードに日本語を扱う場合は,DOS上で日本 語FEPが使用可能であることが条件です。  専用のディレクトリを作成し、その内部にファイルを解 凍(ez1021(リターン)で自己解凍します。)した後、処 理したい母体テキストをディレクトリにコピーします。  コマンドライン(c:\ez21\>など)で, :(分割処理)  pdos EZ filename.txt keyword :(置換処理)  pdos TR filename.txt keyword1 keyword2  (filename.txt:母体ファイル名の例)。  と入力して下さい。  ========================  4)個別機能の説明  ez.exe:単純テキスト消化機能:enzyme limited  書式:ez 母ファイル名 キーワード(リターン) このプログラムはテキストファイルをキーワードをふく む行のところで分離し,断片をコピーします。  ただし,キーワードが改行により2行に分けられてい る場合はその部分を認識することはできません。  このような型式をも処理させたい場合は,プロモータ (pdos/win.exe)から操作して下さい。)  (安全のため、処理したいテキストファイルを,ツー ルを解凍したフォルダにコピーしてから実行して下さい)。  たとえば母テキストに15個のキーワード(1行に重 複して出現しない場合)が含まれていれば,出力テキス トは15+1で16個の分解されたファイル断片を出力 します。  例えばez readme.txt keyword  と入力すれば,"readme.txt"内部に  「行内で重複しない形で」  "keyword"が15個含まれていれば出力ファイルは以 下の通りになります。  0.txt  1.txt  2.txt  ・・・・・・  15.txt  これはreadme.txtを文頭から分解していった結果とな ります。  キーワードは各断片ファイルの文頭に掲示されていま す。  "0.txt"には仕様上keywordは含まれておりません(第 一のキーワードに到達するまでの母体ファイルの内容で す)。  もし1行内に2つ以上keywordが含まれていた場合, プログラムは2つ目以下のkeywordは無視します。  ref.exe 行末キーワード復元機能 repair fossil  書式 ref ファイル名  改行によって行末と行頭に隔てられたキーワードを復 元します。復元された語は新規行として挿入されます。  出力ファイル名はtemp.txtです。  cleanup.exe 出力ファイル除去機能       書式(例):cleanup 15(リターンキー)  (例)これで0から15.txtまでを削除します。  ezで作成した出力ファイルを清掃除去するコマンドで す。前回の処理結果とファイルを混同しないように実行 してから,新規処理を行うことを勧めます。  trans.exe いわゆる置換コマンドです。  書式:trans ファイル名 キーワード1 キーワード 2(リターン)  出力ファイルはoutput.txtです。  もとのファイルのキーワード1をキーワード2に置換 します。  このコマンドも改行にまたがるキーワードは認識でき ません。改行にまたがる語も検索する場合はpdos/win.e xeから操作して下さい。  ========================  5)使用に当たっての注意。  ・重要なファイルは必ずバックアップを取ってからプ ログラムに掛けて下さい。  ・95/NTのロングファイルネーム(VFAT)には対応 しておりません。  必ず「半角8文字.拡張子半角3文字」の11文字型 ファイルに変換してから使用して下さい。  ========================  6)応用  表計算ソフトと組み合わせて使用すると強力です。  Excelや123には,"csv型式"というテキストファイル型 式シートをサポートしています。ファイル名.csvで出力 し,  各コマンド ファイル名.csv キーワード  として処理させると,キーワードごとにファイルを処 理してくれます。ただし,関数や表の細かな体裁を処理 することはできません。  また,一般にキーワードではなく,章ごとの区切り文 字(例,==等)を入力すると長い書類を章(charpar) ごとにわけてくれます。  ただし,ワード、一太郎などの独自ファイル型式はテ キストファイルではないので、処理できません。ファイ ル保存の際、テキストとして保存したファイルを用いて 下さい。  ========================  7)免責ほか  このファイル/ツールを使用して起きたいかなる損害 についても作者は責任を負いません。  このプログラムはボーランド(現インプライズ社)  TurboC++forDOS4.0でコンパイルしました。  ========================  8)余談  今回は生物学の考え方をプログラムに反映させた形に, なりました。主に、シーケンシャルファイルをDNAに 見立てた概念が主になっています。  荒俣氏の本(文献の項参照)を読んでいて想ったので すが,システム工学やマルチメディアとは、生物学や博 物学ですね。  しかし、基本的にこれらの学問はあくまでも実学/工 学ではなくて、道楽であり、理学であります。  しかしあそびかたがへたくそで広告であおられないと 自分の欲求もわからない(今の)日本人にはそれらはそ もそも無理のような気がします。工業国家の悲劇であり、 平均所得が下がっても,そのような(精神的な)貧しさ は脱却するべきなのでしょう。  広告媒体が「消費者が踊らなくなった」と嘆くことは 非常に大局的にはよろこぶべきことではあります。  時の経済企画庁長官は「21世紀は新しい中世だ」と おっしゃっていましたが,ある意味,21世紀とはキー ワードのひとつとして,「ご隠居の道楽」というものも あるのかもしれません。まあ、紀文の放蕩はバブルその ものですが,そうではなくて,本能に正直な好奇心が世 代単位で,世の中を豊かにしていくのかもしれませんね。  環境問題もまた大きく生物学の知識と関わっています が,社会資本主義や全体的健康論が恐怖政治にならない ためにも,システム論として,柔軟な生物の知恵に学ぶ ことも多いのかもしれません。  以下の参考文献に記載していませんが,以下の書籍は 過去,ためになりました。  「ホロン革命」アーサー・ケストラー著。(工作舎)  ¥2800程  =========================  8)参考文献(敬称略)  「入門ソフトウェアシリーズ/C言語」 :河西朝雄著/ナツメ社 :C文法の全般  「人間大学・生命誌の世界」 :中村桂子著/NHK出版(雑誌/1999年)  「細胞の起源」:倍風館 :共に開発機能管理の方法論  「微小管とは何か」:倍風館 :探索部位のマーキングの概念、分割キーワードにマー クをする概念を,カテコラミン蛍光ホルマリン法よりの ヒントとして。  「科学論文の書き方」:講談社ブルーバックス :Readme.txtの書き方全般  「マルチメディア」:荒俣宏/紀田順一郎/西垣通 (50音順)ジャストシステム :博物学の利点と欠点  「ラーメン煮えたもご存じない」:田辺聖子著  新潮社  「老子」:講談社文庫 :「いきづまったら食事をしてひとねむりをすること」  「PC読売/1999年6月号」 :岩谷宏氏のエッセイ/読売新聞社  「パソコンを疑う」:講談社現代新書 :「無いものは創る。」  「PC道」 :本名不詳/アスキー :消費好況の頃の進取の気性 「寺田寅彦随筆集全5刊」:岩波書店 :「物質に瀰漫する生命」  「もっと知りたい,DOSの世界」:AI出版(雑誌 扱い) :DOSプロンプトから95のエディタ(メモ帳)を呼び 出す方法。  「電脳騒乱節」:中村正三郎著技術評論社。 :開発者の生の息遣い。  注;まんがは参考文献として記載しません。  ========================  9)作者の連絡先   メールアドレス:  VYE00525@nifty.ne.jp  URL:  http://home.interlink.or.jp/~kimijima/  ========================