平面方程式ax+by+cz+d=0 ======================  平面方程式における若干の思索  画像おもちゃ平面ぐにぐにver0.01  CopyRight 2007 MIYAMA.  kaz_kimijima@yahoo.co.jp  http://kimijima.at.infoseek.co.jp ====================== 1 はじめに  これは高等学校1、2年次相当の内容による簡単な数 学遊技プログラムです  二次関数の一般的な解法などのような二変数関数など は定則公式さえ暗記すればいわば機械的にテストには臨 めましたが  高等幾何や高次多元幾何になってくるとなにが初期入 力なのかなにが出力関数なのか  それぞれの項がなにぶんにも中途半端に等価な故にぜ んぜん区別がつかず、頭がウニのまま卒業してしまった 苦い記憶が私の青春時代にはありました(byペギー葉山 )  そのころにはもちろん今のような安価なコンピュータ などは入手できるあてもなくもっぱら紙と鉛筆で格闘す る毎日でした  これはどちらかといえば現在学習している高校生のた めに書くというよりは当時の記憶と思い出の中にある感 覚としての難問に対する自分としてのちいさな決着のひ とつですね 2 使用許諾条件  フリーウェアです  一般的な常識の範囲内で使用配布は自由です 3 動作条件  XP以上のWINDOWSマシンで動作します  9598でも動作するとは思いますがVB6のライブラ リが存在しない場合にはうごかないかもしれません  その場合は拙作の数学黒板ライブラリ込みのパッケー ジ(http://kimijima.at.infoseek.co.jpからvectorの パージをたどってください)を導入すると動くと思いま すが  ライブラリを更新すると今度は逆に95本来のアプリ ケーションが動作しなくなるおそれがあります  導入する場合は自己責任でおねがいいたします 4 導入とファイル  HG001.EXEのパッケージをクリックすると自動解凍しま す HG.EXE プログラム本体です ReadmeHG.TXT 今読んでいるこのReadmeです なおHGはHeimen Guniguniの略です 5 操作方法  今回プログラム本体に固有のアイコンはありません  青と白のアイコンをクリックしてください ======================x□_ 黒地の画面        描 エンブレム兼調色確認窓              画 色彩調整バー              範 描画範囲定数              囲  終了ボタン 画面クリア              調 X軸との交点調整窓とバー 逆数レ点              整 Y軸              の Z軸              バ              ー 係数値から描画ボタン 交点解から描画ボタン                係数Aの調整バー 逆数レ点                  B                  C                  D 係数A調整窓 係数B 係数C 係数D =========================  画面はノートパソコンの800*600画面で最大に なる大きさに作ってあります 対象になる平面の方程式は AX+BY+CZ+D=0 です  操作方法は特に難しくはありません  各窓やバーで値を変化させるとそれに応じた平面を各 軸の解交点を頂点とする三角形として描画します  5−1値を入力して計算描画  窓で値を変えた場合は描画ボタンを押して初めて描画 します  その場合は方程式の係数を元に描画するのか  各軸の解交点によって描画するのか でボタンが異なります  係数から描画する場合はプログラムは交点の解の値を 計算して対応する値の窓に新しい値を表示し  交点値から出発する場合は係数値を書き換えます  5−2計算範囲と描画範囲  グラフの計算範囲と描画範囲(同一)を指定できます  計算範囲縦バーで描画範囲を指定できます  xyz各軸は同じスケールになります  縦バー指定の場合は0.01から100までの値を選択でき ます (対数目盛)たとえば100の場合演算対象範囲はxyz空間 でさしわたし200単位の立方体の空間になります  :プラスマイナス100の値  描画範囲指定窓で値を入力した場合には任意の値を入 力することができます  5−3各変数の入力  交点値設定バーは計算範囲縦バーあるいは入力窓で設 定された値を絶対値とする上下限の間を移動します  交点値設定窓は任意の値を入力できます  設定窓で入力された値はスクロールバーの値には反映 しません  また全ての設定窓数値変更時には直後には描画されま せんので  相当する描画ボタンを押し下してください  方程式係数入力バーはマイナス50からプラス50の 値をとります  同じく入力窓では任意入力ができます  5−4色彩  図形を区別するために描線の色彩を変更することがで きます  色彩設定は保存できません  エンブレムの下の色彩変更スクロールバーで色が変わ ります  各軸は白色の数直線で表現されています(変更不可)  真上に行くのがZ軸  右下がX軸  右上がY軸です  起動時の初期値は方程式 x+y+z+1=0 です  5−5逆数入力について  各値設定バーのあとにレ点チェックボックスがありま すが  ここをチェックすると入力が逆数入力になります  平面方程式は一般的な実数の広がりのほかに  0から1までの小数空間にも形の広がりを持っている のでこの機能を設定しました  5−6ゼロ値入力について  解の軸との交点も  方程式係数も  値が0の場合は軸や基本平面と平行な平面を指し示し ます 例  aが0のとき by+cz+1=0 これはx軸に平行でyz平面 に垂直に交わる平面  x軸との交点が0のとき ほかの二軸の解がどんな値 であっても描画三角形はyz平面に含まれます この場合 の方程式はx=0  これらの事例の時、プログラムは内部演算で無限大を 発生させてしまうのでこれらの場合は描画はおこないま せん  6 プログラムのよりどころになる内容の証明  平面方程式ax+by+cz+d=0において  これらおのおのxyz軸に交わる解をαβγとし αβγとのabcdとの関係をもとめる 各軸上の解の座標は x軸は x y z=α 0 0 y軸は     0 β 0 z軸は     0 0 γ であり 故にこの数値を方程式に代入し aα+d=0 故に α=-d(/a) bβ+d=0    β=-d(/b) cγ+d=0    γ=-d(/c) をえる またこの平面にたいして垂直で なおかつ原点を通るベクトル →u=(p,q,r)は ベクトルの長さはこの時点では任意         おそらく媒介変数にて支配調節される は三角形αβγにたいしても垂直である  この条件を代数的に解析すると この法線ベクトル→uは この三角形における循環的ベクトル ・→αβ ・→βγ ・→γα  それぞれとつねに垂直の条件を満たす  それぞれのベクトルの成分は行列的に表現すると α+0 0-β 0+0 0+0 β+0 0-γ 0-α 0+0 γ+0 と表現される  これらと放線ベクトル→u(p,q,r)は垂直であるが故に 内積0の条件を満たす  一般的に二つのベクトル →v1=a1,b1,c1 →v2=a2,b2,c2 の内積0の条件は a1*a2 + b1*b2 + c1*c2 =0 であるから  この三角形を構成する3つのベクトルと 法線ベクトル→uからは次の3つの恒等式が得られる  +αp-βq+0r=0  +0p+βq-γr=0  -αp+0q+γr=0  これらは任意の一組からつねに余りの方程式を導く 互いに等価な方程式である  移項してまとめると αp=βq=γr となる  ここでαβγはその幾何学的な定義により つねに任意な実数であるから 法線ベクトル→uの各成分の値は p=1/α q=1/β r=1/γ となる  また平面の方程式から導いた各交点座標の式によって この放線ベクトルの成分は p=-a/d q=-b/d r=-c/d と表現される  またこの法線ベクトルの絶対値的な長さは特に指定さ れていないので  以下代数的に p=a q=b r=c  と簡潔に表現してもとりあえずは問題ない  またこの法線ベクトルの延長線上における直線上の点 p(x,y,z)  の表現については  法線ベクトルと任意の媒介変数tを使用して x=at y=bt z=ct と表現できる  これらは媒介変数を利用して等号をくくり、 x/a=y/b=z/c と表現してもかまわない 以上  7 参考文献  新数学勉強法 遠山 啓 講談社ブルーバックス   余白の美 =====