==================== スタートアップオープナ Ver0.01 ==================== 1 はじめに 3億年ほど前に初めてパソコンに触った( 当時はパソコンとは言わずにマイコンと言っ てOA機器ではなく、ゲームマシンでした。) 人は時々当時の素朴な環境が懐かしくなると 想います。ブラックホールのようにすべての 環境を呑み込んだ巨大OSは、たとえば周辺 機器のデバイスドライバの問題を解決してく れたことはよいとしても、容量が巨大化し、 インターフェースが複雑化したことによって、 少なくともコンソールやキーボードのレベル からでは使いにくくなったことはたしかに事 実でしょう。 幸いな事に、現在ではいまのところ、WI NDOWS環境でもDOS互換機能をサポー トしています。UNIXでいうところのカー ネルやネットワーク関係の機能はやはりこの ようなコマンド打ちプロンプトのほうがかえ って手順を簡潔にまとめられるものです。 2 なつかしやAUTOEXEC.BAT で、今回はWINDOWS環境でかつての AUTOEXEC.BAT相当の編集をサポ ートする一行バッチを書きましたので、ご利 用ください。(フリーウェアです。) 3 具体構造と背景。 3−1 WINDOWS(95以降とNT) は起動時に「スタートアップ」というフォル ダの中をまず見に行きます。ここにあるファ イルやショートカットを確認し、次々に起動 しています。 3−2 それで、その内容をユーザーが自 由に編集できればいいのですが、そのスター トアップフォルダが結構深い階層にあり、な おかつ同名フォルダが複数あったりします。 手動マウスでたどり着くのには普通の人に はやや厳しいといわざるを得ないかもしれま せん。 3−3 普通ではDOSでスタートアップ のパスに飛べばいいのですが、WINDOW S独特の癖のあるロングファイルネーム規則 によって、その操作には独特のコツが要求さ れます。これもまた慣れた人でも難しいでし ょう。 3−4 そこで、今回、強制的にスタート アップの内容を開くDOS手順バッチを作成 しました。 4 梱包ファイルの詳細。 細かいWINDOWSの区別やログイン権 限によりスタートアップのフォルダが違いま す。今回4種類のバッチを用意しました。 openst98.bat WINDOWS9598ME用。 openNTAD.bat NT/2000 アドミニステレータ権限用。 openNTAL.bat 同 すべてのユーザ権限用。 openNTDF.bat 同 デフォルトユーザ権限用。 open98-2.bat WINDOWS9598ME用。 openN2AD.bat NT/2000 アドミニステレータ権限用。 openN2AL.bat 同 すべてのユーザ権限用。 openN2DF.bat 同 デフォルトユーザ権限用。 たいてい前者のバッチで大丈夫のはずです が、システムによってスペース入りロングフ ァイルネームの挙動が異なるので、2種類の バッチファイルを用意しました。 前者のセットで動作しない場合、後者のセ ットを御使いください。 なお、WINDOWS側の環境によっては 癖のあるエラーが発生して動作しないことが あります。(動作しないだけでほかの機能に は影響ありません。)主にフォルダ名におい て半角記号が存在している場合に起きるよう です。 たとえばstartop3.exeを解凍する場所が、 「新しいフォルダ(5)」のような名前だった 場合、この半角括弧が悪さをしてこの中では バッチファイルは何ら動作しません。 「新しいフォルダ」の場合は大丈夫です。 基本的に全角文字、半角文字のときは、 英数字、半角かなならば認識して動作します。 半角スペースや記号は用い得ない様です。 ふつうはNTや2000は個人で使うもの ではなくより法人業務向けのラインナップで す。95の系統で使っている限りは最初のバ ッチファイルでことが足ります。 ・個人でNTや2000を使っている場合。 アドミニステレータでログインし、作業を行 ってください。 権限の低い名前だと目的のフォルダを開けな い事があります。 任意のユーザのフォルダを開きたい場合は、 openNTAD.batの"administrator"の文字列をそ のユーザ名に編集してください。 (逆にNTを使いこなせる人なら直接目的の フォルダに降りていけるはずですが。) 5 実際の使用。 該当のOS権限のバッチをダブルクリックす ると「スタートアップ」の内容が表示されます。 この中に存在している実行ファイルやショー トカットがマシン起動時に呼び出されます。 追加と削除という意味で編集してもシステム のエラーにはなりませんが、メーカーのアプリ ケーションプログラムやそのショートカットは 削除しないでください。そのアプリケーション 全てをアンインストールするとき「すべての内 容を削除できませんでした」というメッセージ を返される事があります。 また極力ショートカット以外は編集しないほ うが懸命です。 !!注意 すべての作業は自己責任でお願い します。作者は何の保証もしません。 なお、企業や団体の端末でこれを作動させる 事は管理者の許可なしでは絶対に行わないでく ださい。 5−1 新規に起動プログラムを登録したい 場合。 任意の実行ファイルのアイコンから、マウス 右クリックメニューから「ショートカットの作 成」を選択します。 (ショートカットの「ショートカット」でもか まいません。:2重ショートカット。) この作成したショートカットを先ほどの「ス タートアップ」のなかにコピーします。 これで起動時に目的のプログラムが起動しま す。削除する場合はデリートすれば解除されま す。 6 応用 スタートアップのフォルダ名を自分の好きな フォルダに書き換えればそのフォルダが開きま す。ただし、ロングファイル名規則はプロンプ トからは名前にスペースが入っているときにそ こで残りの文字列を無視することがあります。 7 反省 たかが一行バッチにここまで大袈裟な解説を 書くのもなんですが、役に立ててくださる人が いればと記しました。 8 作者。 MIYAMA. (多忙のため、基本的に返信は出来ません。 ご了承ください。) kaz_kimijima@livedoor.com ほかの作品登録先 以上。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー