==多体問題999Windows版=====

 バァージョン1.05(DOS版から継承)

 1 初めに

 このプログラムはDOS版の多体問題999のウィン
ドウズ版です。
 画像調整関係インターフェースの必要があってウィン
ドウズ用のプログラムとしました。

 2 動作条件。

 ハードウェア:VGA(640*480)/16色以
上のディスプレイ。。
 このアプリケーション自体が自分の大きさを調整でき
ます。古いモニターでも操作できるように配慮しました。

 CPU:特に制限はありませんが、複雑な事象の追求
のためにはすくなくとも1GHz以上の強力なCPUが
望ましいでしょう。浮動小数点演算を使いますので、で
きれば純正インテルのプロセッサが望ましいかもしれま
せん。

 メモリ:OSが動く程度で十分ですが、多くの配列変
数を使用しますので、スワップを頻発している環境では
エラーが生じる可能性があります。

 OS:Windows95/98/NT
 VisualBasic6.0で書いてありますので、
基本的にWin32環境ならば動くはずです。ただし、
あまり初期の95の場合では、VB6環境そのものが動
作しないかもしれません。

 3 インストール
 特に競合する特別な依存ファイル(DLLやOCXな
ど)はありません。VB6のライブラリがインストール
されていればインストーラsetup.exeを起動する必要は
ありません。
 素の95/98/NTでも、setup.exeをclickするだ
けでVB6の環境を導入するはずです。

 くれぐれも重要な業務パソコンに導入はしないでくだ
さい。作者は損害に対していっさい責任を負いません。

 4 使用方法

 Windows版に移行したおもな理由は、DOSで
はできない詳細な対話操作を実現するためです。

 ですから、数値入力等が対話の小窓で簡便にできるよ
うに配慮されています。

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 −−−−−−−・ バージョン窓  終了ボタン ズ
        | 中心からの距離表示窓 倍率窓|
 仮想宇宙空間 | 経過時間表示窓       ム
        |               調
 (黒い画面) | 質点数入力窓        整
        | 質点質量入力窓     開 ス
        | 平均初期速度入力窓   始 ク
        | 計算期間入力窓     ボ ロ
        |  過重重力によるひずみ タ |
        | 監視値入力窓      ン ル
        |               バ
        |    一時中断ボタン    |
        |    再開演算ボタン
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 4−1 数値入力

 DOS版でサポートしていた諸変数をテキストボック
スで取得できるようにしました。
 何も入力しなければ初期値で動きます。

 4−2 表示範囲選択+ズーム機能

 前バージョン(DOS)で経験したことですが、最初
は複数の平均して距離の等価の分布で出発しても、天体
がいくつかのクラスターに密集する傾向があります。

 双子座のポルックスのように、連星同士がさらに連星
になっているような状態に落ち着くこともあります。

 その場合、力学上では、その下(しも)階層の運動は
おおむねかなり狭い領域で互いに回転をしていることが
多いので、以前のように同縮尺の共通中心フォーカス表
示ですと、シュミレーションの意味あいが薄くなります。
 そこで、画面の任意の位置にフォーカスを設定でき、
かつズームができる機能を設定しました。

 宇宙空間の顕微鏡として理解されるとわかりやすいと
思われます。

 操作は単純です。

 黒い画面の任意の点をマウスでクリックすると、クリ
ックした点が画面の中央になるように再設定されます。

 その際、一度画面は黒色にリセットされ、演算ステッ
プで1万ステップ前までの軌跡が再描画されます(記憶
容量の関係で、100ステップごと、10000ステッ
プまでの軌跡が呼び出されることになります)。

 ズームは右端の上下スクロールバーでできます。上が
倍率が低く、下に行くほど高倍率です。

 画面の中の白いリングは、おおむねの共通中心を半径
1天文単位で囲む円です。

 常に画面の中央からのびる白い線は、そちらの方向に
共通中心が存在していることを示すガイド用のコンパス
です。

 4−3 縮小拡大

 フォームをマウスで引っ張って、フォームのグレーの
余白をクリックすると、プログラムフォームの大きさを
伸縮できます。

 4−4 ボタンについて

 開始ボタンをクリックすると、それまでに演算してい
たすべての情報は忘れ去られ、全く新しい演算が始まり
ます。注意してください。

 5 配布

 このプログラムはフリーウェアです。
 著作権のみは私MIYAMA.が保持しますが、再配布は自
由に行ってかまいません。
 また、学術的な啓蒙のために、ソースコードも公開し
ます。

 解析・参考は自由です。

 6 免責

 業務など重要なマシンにこのような「あそびの」アプ
リケーションを導入することは避けてください。
 できるだけ重要データなどをバックアップしてから導
入する事をおすすめします。
  作者は一切の損害にたいして責任を負いません。

 7 雑記

 もっと簡単にできると思ったのですが、中心論理では
なくて、プログラムコントロール部品の挙動設定に手間
をとられました。コードを見てもらえばわかりますが、
イベントドリブンのプログラムはシュミレーションに向
いていないのかもしれません。
 また、倍率と平行移動の論理にかなり時間を割きまし
た。初等幾何とはいえ、なめてかかると痛い目を見るよ
うです。

  また、この空間はアインシュタイン空間ではなくて、
ニュートン空間です。初期数値によっては水星の近日点
移動のような軌道挙動が見られますが、これは三番目以
降の第n質点の重力の影響か、あるいは単純に演算上の
加速度監視を厳密に行っていない場合における誤差です。

 8 参考文献

 岩波新書:「太陽系」

 9 作者の連絡先

 VYE00525@nifty.ne.jp
 Kaz_Kimijima@livedoor.co
.jp


 
URL:www.vector.co.jp/
vpack/browse/person/
an010017.html